素敵なリーダーっていったいどこにいるのよ?「アメリカ海軍に学ぶ最強のリーダー」
「独眼竜」の力強いイメージには程遠く
豊臣秀吉が天下を取ると「ひでよし様についていきます!ずんだもちをどうぞ!!」
徳川家康が天下を取ると「いえやす様についていきます!とよとみ滅ぼします!」
この態度に賛否両論あろうかとは思いますが、私は深い感銘を受けました。
そうだ、生き残るにはこれしかないと。
若い時は「義」に生き(ているように見え)、潔く死を選んだ真田幸村が大好きでしたが、大人になり、スレてしまうと、一概に良いとは言えないと思うのです。
真田丸でも最後までリーダー真田幸村に従った堀田作兵衛の一族が大阪の陣の後に信州上田にて処刑されてしまったと最近知り、暗い気持ちになるのです。
それでも死んでもついていきたいリーダーがいたという事実はとてもうらやましく思いますが、
この現代、素敵なリーダーっていったいどこにいるのよ。
マイケル・アブラショフ アメリカ海軍に学ぶ「最強のリーダー」 三笠書房
前回の
アメリカ海軍に学ぶ「最強チーム」の作り方
がとても面白かったので、つい買ってしまいました。
アメリカ海軍「最強の艦」のメソッドを公開! !
★前作『アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方』は
Amazon(Kindle本)で「第7位」を記録!
★アメリカ、日本のビジネスリーダーたちから
「これは、どんなビジネスの現場にも活かせる」と、絶賛の声多数。
アメリカ海軍一の「落ちこぼれ艦」といわれていた
ミサイル駆逐艦「ベンフォルド」。
その艦を率いることになった新米艦長が、みるみるうちに組織を立て直し、全米一とうた
われる、最高のチームをつくり上げた、感動の実話――
本書では、海軍を辞したのち、「リーダーシップ・コンサルタント」として
現場のビジネスリーダーとの対話を重ねた著者が、
ふたたび組織の本質に迫る。
全米のリーダーたちが絶賛する、部下を持つ人すべての必読書!!
◎舵をとれ。ただし航路は外れるな
◎人は命令では動かない
◎競争よりも連帯だ
◎「正直さ」を歓迎せよ
◎裁量を明確にし、完全に任せる
◎部下に敬意を払い、盛り立てよ
◎「完璧」を目指さなくていい
◎偉大な艦長はピンチのときに必ず艦橋にいる (Amazon 内容紹介より)
うちのボスはピンチの時は艦橋にいるかしら。ミスがあったらこちらが切り捨てられるのかしら。
自分の身に置き換えると悲しい気分になります。
そもそもこの本誰向けなんでしょうか。今からリーダーになる人向け?でもそんなにリーダーっていないような…そして日本のリーダーは本を読んでいる暇がないほど働いているような…
どちらかといえば、自分自身も出世が絶望的であり、かといってリーダーにもあまり恵まれていない人が留飲を下げる為に読んでいるような気もします。
正直、読後の爽快感は半端ないです。勧善懲悪の時代劇を見た後のようなスッキリした感じに包まれます。
リーダーはある程度人の道に外れていなければいいのではないかと思います。不正などしないで、誠実にやってさえもらっていれば、あとは下に仕えている自分自身がなりたい自分になるように努力するしかない。
だって理想のリーダーなんてそうそういないもの。今現在。
そして、理想のリーダーはなろうとしてなれるものではありません。誰もみな役職や立場に従っているように「見える」だけで心では従っていないことが往々にしてあります。
人が従うのはその人自身の魅力であり、人の心をつかんで離さないグリップ力だと思います。作者のマイケルさんもそもそもが相当魅力的な方なのでしょう。簡単に本を読んで手に入るようなテクニックではどうしようもない問題が多々あります。
尊敬と愛は強制することはできないとアドラー心理学も言っています。本当に大切なのは自分の人柄を育てることです。
…人柄ってどうやって育てるのだろう?