アドラー心理学 「嫌われる勇気」とは何ぞや
大コケ中の香里奈『嫌われる勇気』に「日本アドラー心理学会」が猛抗議! 問われるフジテレビの対応
2017年2月10日 17時0分 日刊サイゾー
心理学者のアルフレッド・アドラーの教えを解説したベストセラー『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健の共著/ダイヤモンド社)を原案とした同名ドラマを放送中のフジテレビに対し、「日本アドラー心理学会」が抗議文を送ったと公式サイトで発表した。
同学会は、アドラー心理学の研究と啓発を目的に1984年に設立され、会員は全国に約1,000名。抗議文によれば、同ドラマはアドラー心理学の一般的な理解とは「かなり異なっている」といい、「テレビのような公共的な場で、あたかもそれがアドラー心理学そのものであるかのように普及宣伝されるのは、日本のアドラー心理学の啓発・普及に対して大きな妨げになる」としている。(ライブドアニュースより)
私はフジテレビの「嫌われる勇気」を1度しか観ていないのでなんとも言えませんが、ただ本の中にある哲学者の言葉「明確に否定します」をただ決め台詞に使っているだけの、自分勝手に生きている女性を「嫌われる勇気」を持っている=アドラー心理学の修得者みたいな表現にとても驚きました。
「嫌われる勇気」の本の内容はとても穏やかで、それでいて目が覚めるように厳しく、人間愛に向き合っている作品でとても影響を受けました。
私も全面的にアドラー心理学万歳!というわけではありません。
気になる点もあります。
たとえば、「人間の悩みはすべて人間関係にある」という言葉。「すべて」とは言いすぎなのではないかと思います。
例えば所有欲。私は玩具が大好きで集めたりしているのですが、外向きに「〇〇もってるんだよ!」と自慢したいとは人間関係に関わってくると思うのですが、1人で引き出しを開けて「うししっ」と満足することもあるわけです。(私の場合は軍艦の玩具。佃煮にできるほどあります。)
軍艦の玩具を購入する場合、「お金もないしな~、場所も無くなってきたな」という悩みは人間関係かといったらそうではないような…
もちろん、玩具を作っているのは他の人なので、人と関わる悩みと言ったらその通りなのだと思いますが、少しひっかかる部分ではあります。(詳しい方教えてください)
ともあれ、アドラー心理学の「課題の分離」「原因論ではなく目的論」の考えなどはすぐに社会生活で実践することが出来、とても有効であると思っています。
アドラーも愛を説いてはいますが、奥さんと15年別居していたといいます。
「嫌われる勇気」の岸見一郎も家族のことで悩んでいたとのことです。
私は
テクニックではなく、その人の人格が一番大切だと思っています。
問題の解決は一朝一夕にはいかないこと、アドラー心理学を修めているということ「だけ」では問題解決は難しいということが、「嫌われる勇気」のドラマを観て一番感じたことなのかもしれません。