「夢をかなえるゾウ」で夢を叶えることができるのか。
主人公はどこにでもいる普通のサラリーマン。彼はこれまでにも自己啓発の本を読んだり、自らを変えようとしていたが、三日坊主の性格が災いして失敗し続けてきた。そして、会社の先輩の友人・カワシマ(実際には名刺交換しただけ)が開いたパーティーに出席した彼は、そこで有名人やアイドルの友達が談笑しているのを目の当たりにし、自分の住んでいる世界との差を痛感する。その夜、彼は泥酔したままインド旅行で買った置き物に「人生を変えたい」と泣き叫ぶと、次の朝、枕元に関西弁を話す謎の生物が。それは置き物から化けて出てきた神様・ガネーシャであった。主人公はガネーシャに振り回されながらも、夢を成すためにガネーシャの課題を行うことになる。(Wikipediaより引用)
「夢をかなえるゾウ」ブームに乗って読みました。トイレに課題を貼って読んでいた時期もありました。嗚呼、恥ずかしい。
【ガネーシャの課題】
・靴をみがく
・コンビニでおつりを募金する。
・食事を腹八分におさえる。
・人が欲しがっているものを先取りする。
・会った人を笑わせる。
・トイレ掃除をする。
・まっすぐ帰宅する。
・その日頑張れた自分をホメる。
・一日なにかやめてみる。
・決めたことを続けるための環境を作る。
・毎朝、全身鏡を見て身なりを整える。
・自分が一番得意なことを人に聞く。
・自分の苦手なことを人に聞く。
・夢を楽しく想像する。
・運が良いと口に出して言う。
・ただでもらう。
・明日の準備をする。
・身近にいる一番大切な人を喜ばせる。
・誰か一人のいいところを見つけてホメる。
・人の長所を盗む。
・求人情報誌を見る。
・お参りに行く。
・人気店に入り、人気の理由を観察する。
・プレゼントをして驚かせる。
・やらずに後悔していることを今日から始める。
・サービスとして夢を語る。
・人の成功をサポートする。
・応募する。
・毎日感謝する。
「成功者」はこのような生き方をしてきたので、その生き方をなぞれば成功するでしょうという考え方です。そもそも「成功した方が○○を行っていた」ということと「○○を行えば必ず成功する」ということは簡単に考えればまったく別物だと気付くでしょう。
私も船瀬俊介著 「できる男は超少食-空腹こそ活力の源!」という本に出合って衝撃を受けてから、まったく食事を取っていません。たいへんおなかがすいてきましたが、かなりできる男になってきたと感じています。
ガネーシャの課題の大半は「常識」の範囲内であり、昔だったらおじいちゃんとか人生の先輩に教わっていた人生訓だったりしたのでしょう。なにかこの本から日本の昔ながらの共同体の崩壊を見る気がして少し悲しい気分になります。
本自体はとても楽しく、タメになると思います。そもそも、「課題」は人生にとって有意義なものであり、継続すると価値が出てくるものでしょう。