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本で人は幸せになれるか

本を読むことで人は幸せになれるのか。本の中から人生をどのように生きていくかを学びます。

芸術は爆発だ!アドラー心理学と岡本太郎②

 

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 絶望の中に生きることこそが、

おもしろい。

そう思って生きる以外にない、

それが本当の生きがいなんだ。

 

岡本太郎『殻をやぶる言葉』より

 

 

 

えー、やだー。

 

 

(心の声)自分だけ幸せになりたい…

 

 

 

「そう思って生きる以外にない」という断言がとても強く感じられます。

絶望はどこにでも転がっています。

 

 

 「母屋でおかゆをすすっているときに、離れですき焼きを食べている」

 

 

 と財務大臣 塩川 正十郎が、かつて名言を残しました。 これは、一般会計が赤字を削っているのに特別会計で浪費していることを揶揄した表現でした。

 

 

…いまなんとなく思い出しました。関係ないですね。

 

 

自分の家がすき焼きでHAPPYでも、隣の家でおかゆをすすって絶望を感じていたら、それは本当の幸せではないのです。

 

 

自分だけ良ければいいという考えが案外「自己啓発本」の根本にあるのではと感じています。「自己啓発に励み、他人より優位に立てるスキルを身につけろ」というわけです。その先に「幸せ」があると。

 

 

アドラー心理学では、「人は共同体の中で、自分の存在価値を感じ続ける為に生きている」と説きます。

 

 

アドラー心理学における幸せとは、周囲を幸せにすることを通じて、「自分を成長させつづけていく」こと。

 

 

僕は「幸福反対論者」だ。幸福というのは、自分につらいことや心配なことが何もなくて、ぬくぬくと、安全な状態をいうんだ。ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。僕は幸福という言葉は大嫌いだ。僕はその代わりに、「歓喜」という言葉を使う。危険なこと、つらいこと、つまり死と対決するとき、人間は燃え上がる。それは生きがいであり、そのとき湧き起こるのが幸せではなくて「歓喜」なんだ。 岡本太郎

 

 

戦時中の苦しい軍隊生活や、戦後の遅れた美術界の「絶望」の中で、岡本太郎は自分を強く押し出すことによって「活力」を湧きあがらせました。彼は本を読む限り、周りの人達との関係性をおろそかにする人間ではありません。平気で他の人たちとぶつかり合い、そこに生まれる本当の調和を大切にした人でした。

 

 

岡本太郎は「自分を成長~」とは言わないでしょう。おそらく「シアワセなんて蹴とばして、その瞬間に爆発しろ!」ですね。

 

 

 

結局、なにが言いたいのかよくわかりませんが、自己啓発本の「自分さえよければ…」と感じられる考えに少し嫌気が差したのかもしれません。

 

 

アドラー心理学第一次世界大戦に従軍したアドラーによって、岡本太郎の思想も第二次世界大戦を生き抜いて出来たもの。生きる意味に関して平和な現代を生きる我々のそれとは重みが違います。

 

 

 

私も絶望の中であがいてみようと思います。