拝啓 こけつまろびつ様

あたりまえのことをもっともらしく

生き残ることができるか 防災について

 

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防災について考える機会があり、読み返してみました。

 

 

「東京防災」 東京都総務局総合防災部防災管理課

 

 

ネットですべて読むことができるので参考にしてください。

 

最近の情報では今後30年の間に首都直下型の地震が起こる確率80%。

 

 

それってそのうちにほぼ確実に来るってことです。

 

 

皆明日がくると思って生きています。明日の予定もあります。

それがもしかするとこの1分後にはすべて無くなってしまうかもしれない。

 

本当に恐ろしいことです。

 

悪い想像は、「幸せになる」には障害になります。

 

もっとも恐ろしいのは想像力だと「幸福論」のアランが言っています。

 

 

過去と未来は、私たちがそれを考えるときにしか存在しない。それらは考えであって事実ではない。わたしたちはみずからに多く苦しみを与えてその結果自分の悔恨や恐怖をつくりあげる。(アラン 幸福論 P169)

 

 

考えすぎて体や精神を壊してしまったら本末転倒です。

 

「最悪」の場面も想像しますが、あくまでも考えすぎないよう前向きに受け入れ、現実的に大地震への備えを進めていきたいと思います。

 

防災のアドバイザーの方の意見も取り入れ、あくまでも私個人がかみ砕いて出した答えなので、参考程度にしてください。

防災の一助になれば幸いです。

 

 

①まず生き残ろう!

津波でんでんこ」「命でんでんこ」東日本大震災で有名になりました。防災教訓として解釈すると「津波が来たら、取る物も取りあえず、肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ」「自分の命は自分で守れ」という意味になるそうです。

まずはなにより自分が生き残り、より多くの人を救わなければなりません。辛いことかもしれませんが、あなたには生き残る義務があるのです。

 

②食べるものを用意しよう

各家庭での備蓄について、前まで3日ということでしたが、現在では10日分の水と食料を確保するようになっています。

・水はペットボトルのものをスーパーなどで安い時に箱で買いだめしましょう。2年は持つとのことです。

・震災が起こったらまず、冷蔵庫⇒冷凍庫⇒乾物、缶詰の順に食べていきます。アルファ米などの数年備蓄できるものもありますが、いつもの米があれば大丈夫です。米はポリスチレンの袋に入れて鍋で煮るように30分。美味しく食べることができます。

・用意する缶詰は味がついていない水煮がベストです。味がついていると飽きてしまいます。

・ローリングストック法という普段食べている食品を少し多めに確保して、賞味期限の近いものから消費し、同時に新しいものを補充していく方法が有効です。

・調理をするためのカセットボンベのガスコンロ、予備のガスも用意しましょう。

 

③避難所にはいかない

アドバイザーの方に聞いて大変驚きました。家が傾いていたり、ガラスが割れて入れない等がないかぎり、避難所にはいかず、家にいた方が良いとのことです。避難所はあくまでも最終手段。自宅のプライバシーの守られた空間が一番良いとのこと。

避難所は混乱を避けるためもあり、開設するのに48時間はかかります。そして避難所はどうしても劣悪な環境になってしまう、利用するには覚悟が必要だとのことです。

 

④トイレットペーパーを買いだめしよう

これは私個人の意見です。太平洋側で地震が起きると、海側にあるペーパー工場は壊滅的な打撃を受けるので、トイレットペーパーの買いだめを推奨します。腐る物でもないので、家のデットスペースに貯めておくことをおススメします。

 

 

我々には幸せになる、また周りの人を幸せにする義務があります。大きな災害があってもしぶとく生き残り、周りの人達を救うことができる人間になりたいです。

がんばらなくてもいいんだよ!?がんばらない成長論

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そろそろ自分の天井が見えてきたなと思う今日この頃。

 

ふと見たら机の上に転がっていた本。今回のお題はこれ!

 

がんばらない成長論  心屋仁之助  Gakken

 

 

心屋仁之助さんの本は「自己肯定感」の低い私にはとてもちょうどいい本なのです。

 

 

がんばらないってどういうこと?

 

 

 「成長する」というと、明確な目標を定めて、
一つひとつがんばって、努力を積み重ねて、
はじめて得られるものと考える方が多いと思います。

でも、僕がお話ししたい「成長」とは、そういうものではありません。
むしろ、正反対のものと言っていいと思います。

成長したい人は、努力も、目標も、向上心も、ぜんぶ捨てる。
かんばらないで、ダラダラーッとしてみてください。
「好きなことだけ」していればいいんです。
楽して、サボって、みんなに甘えてみましょう。

信じられない?
そんなはずない?
そう思われる方のために、本書では「がんばらないミッション」をご提案します。

1・気の乗らないことはしない
2・仕事を人に任せて、遊びに行く
3・「私、すごいんです」と、周りに宣言する

この3つをコンプリートすると……
思いもよらない“ものすごい成長"がやってくるんです! ! !

――テレビで話題の超人気カウンセラー・心屋仁之助が贈る、
これからの時代の、まったく新しい「捨てる成長論」! (Amazon作品紹介より引用)

 

 

確かに個人の能力には限界があり、他の人の力を借りた方が効率的で、1人で行った時よりも大きな結果を残すことができます。

鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの墓石に刻まれた有名な言葉があります。

 

「己より優れた者を周りに集めた者、ここに眠る」

 

 

そうか!自分は優秀じゃなくていいんだ!みんなに頼ればいいんだ!

気分が楽になった!がんばらないぞ!!

 

 

…とはならないんです。自己肯定感の低い人は、

 

 

「こんなに人に任せていていいのだろうか。能力的に劣っているのではないか。後ろ指をさされているのではないか。」

 

等々考えてしまいます。

 

 

実際、能力的に劣っているのではという不安感と、後ろ指をさされているという不信感で仕事を自分1人で抱え込み、チームを機能不全にしてしまったという経験をしたことがあります。

 

自分はまだその失敗の脱力感から抜け出せていません。

 

ただ、仕事をするときに、周りの人に内容を相談しながら行うと上手くいくことが最近になってやっとわかってきました。肩肘張って1人で頑張らなければ!という方法よりミスが少なくすることが出来ます。また、相談される方も人に頼られるということは嬉しいことなので大概は優しく教えてくれたり、付き合ってくれます。まさにWinWinの関係。

 

本を読んでいるだけでもダメ、自分の経験だけで物を語るのもダメです。車の両輪のごとくに使っていくと上手くいくのだというのが、本と実際に働いてみて得た教訓です。

 

そして本に書かれた考えを活かすにも時間がかかる。アドラー心理学がその考えを会得するのに人生の半分がかかるというのと同じくとにかく時間がかかります。

 

あとは、余計なことを考えなくするために絶えず動き続けるしかありません。

 

負けるべくして負けた?「失敗の本質」

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小池都知事が読んでいるということで話題となった、

 

失敗の本質 日本軍の組織論研究 中公文庫

 

破綻する組織の特徴

・トップからの指示があいまい

・大きな声は論理に勝る

・データの解析が恐ろしくご都合主義

・「新しいか」よりも「前例があるか」が重要

・大きなプロジェクトほど責任者がいなくなる(表紙より) 

 

 今の若い人には日本がアメリカと戦争したことを知らない方もいるということです。

 

また、軍部が暴走したから戦争が起こった。軍が悪いとも。

 

そもそも当時の日本人は戦争に対してあまり悪いイメージは持っていなかったと思います。日露戦争日清戦争、第1次世界大戦とすべて日本は勝っており、アメリカの経済封鎖を受けた時も、

 

「あー、不景気だし、アメリカも調子に乗っているし、ここらで戦争でもしてくれないかなー」といった感じでしょう。もちろん全員ではないにしろ、そういった空気だったと想像できます。

 

ちょっと懲らしめる程度で、誰も本気で勝てるとは思っていなかったのではないでしょうか。なにせあちらは日本の国力の30倍。当時の世界の石油の8~9割はアメリカが生産していたのです。対する日本は

 

・ガソリンがないので薪で車を動かす。

・そもそも運転免許を持っている人がほとんどいない。

・貧しいのでブルトーザーなどの建機を用意できない。(買えないのもあるが、社会が 

 貧しいので、作業員に給料をあげないと社会が回らない。)

・軍人も貧しいので、給料を上げる為に作戦を立てる。(特別な手当が出るため)

・工業力が低すぎて同じネジを作ることができない。

・金属が不足しすぎて、最終的に陶器でお金を作る。

・湿度が高い南方戦線でも、防水できるのはお米の入っていたゴム製の袋と避妊具の 

 み。等々

 

勝てるはずがありません

 

その上で、組織もまずかったとなれば、絶望的です。

 

日本軍は、逆説的ではあるが、きわめて安定的な組織だったのではなかろうか。「彼等(陸海軍人:筆者注)は思索せず、読書せず、上級者となるに従って反駁する人もなく、批判を受ける機会もなく、式場のご神体となり、権威の偶像となって温室の裡に保護された。永き平和時代には上官の一言一句はなんらの抵抗を受けず実現しても、一旦戦場となれば敵軍の意思は最後の段階迄実力を以て抗争することになるのである。政治家が政権を争い、事業家が同業者と勝敗を競うような論争的訓練は全然与えられていなかった」(高木惣吉『太平洋海戦史』)。さらにいえば、日本海軍について、次のような指摘がある。

単一民族、大家族主義の上に組織された生活共同体的日本軍であった。病気で務まらなくなるとか、よくよくの失態でもないかぎり、誰でも大佐まで進級させる。平時は福祉にも十分注意を払っていた。海に隔てられた別世界だった。(P376~377)

 

あれ、ホワイト企業じゃないか。

 

失敗しても、次がんばろうなで留任。この人「がんばっているから!」で評価が出て、その場の空気で会議の結論が決まる。

 

対するアメリカ軍は徹底的な能力主義。失敗したら更迭。その失敗から学ぶために徹底的に研究。業績評価は明確。絶えず変わろうとする姿勢。

 

私は仕事ができる方ではないので、旧日本軍的な「階級」に従うべきという社会は嫌いではありません。年功序列で経歴の長い人に従えというのも悪くないと思います。

しかし、戦、また現在の生き馬の目を抜くがごとき社会で生き抜くには、能力主義前提の組織でないと勝てないのでしょう。なあなあな組織は崩壊し、皆が露頭に迷ってしまいます。組織も崩壊してしまえば、意味がない。

 

実際、大日本帝国は「滅びの美学」を求めながら消滅しました。

 

 

世界中を敵に回したり、史上最大な海戦をしたりした当時の日本はいろいろ問題もあったにせよ凄いものだったと思います。失敗や成功、多くの犠牲があった中から我々はまた多くを学ばなければなりません。

 

 

最後に、太平洋戦争時に犠牲になった組織に恵まれた人、恵まれなかった人に

 

合掌

 

 

 

幸せになるのは義務?!アランの「幸福論」②

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 アランの「幸福論」の中にある想像力は毒なのでないかという話。

 

まったくその通りです。

 

ある方に私の子供が学校に行って虐められたらどうする?…と話されてとても不安になったことを思い出します。今1歳なのに、今考えても悪い想像しか出てこないことは明白です。

 

人生の中で不安な要素などいたるところに転がっています。

 

・大地震が起こったらどうしよう。

少子高齢化の日本はこれからどうなる?

・宝くじが当たったら家に強盗が来るのではないか。

イエローストーンが噴火したら人類が滅亡する。

・今大事な話をしているのにおならが出たらどうしよう。

・いま話している人がおならをしたらどう対応したらいいのだろう。

・韓国の原発が事故を起こしたら、日本で脱原発なんていっても意味がないのではないか。

北朝鮮のミサイルが飛んで来たらどうしよう。

・ハニートラップに引っかかったら人生が破滅する。

・会社がなにか不正を働いていて業務停止になる。

・大好きなコンビニのミルクフランスパンがこれ以上値上がりしたらどうしよう。

 

様々な想像が苦しめてきます。

 

自分がどれだけ気を付けていても、子どもが問題を起こすかもしれない…どうしよう。

 

 

そうなったらもうノイローゼです。

 

 

教訓ーけっして人に向かって顔色が悪いなどと言わぬこと。(P114)

 

 

想像力はすべて良いものとは言えない、むしろ悪影響という話。

 

想像している暇があったら行動!行動しかない!とアドラー心理学も言ってます。

 

また、他の人へのネガティブな影響を考えると自分の口から出る言葉は人を元気にするものだけにしたいものです。

 

幸福になるのは義務!?アランの「幸福論」①

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 しあわせになりたい!

 

最近になってアランの「幸福論」の存在を知りました。

幸せになるのは義務とはどういうこと?

 

 

アランAlain)ことエミール=オーギュスト・シャルティエフランス語:Emile-Auguste Chartier1868年3月3日 - 1951年6月2日)は、フランス帝国フランス第二帝政ノルマンディーモルターニュ=オー=ペルシュ出身の哲学者評論家モラリスト[2][3][4]

ペンネームアランは、フランス中世の詩人作家であるアラン・シャルティエ英語版に由来する[5][6]

1925年に著された『幸福論 (アラン)フランス語版』で名高いが、哲学者や評論家としても活動し、アンリ・ベルクソンポール・ヴァレリーと並んで[7]合理的ヒューマニズムの思想は20世紀前半フランスの思想に大きな影響を与えた[8]

体系化を嫌い、具体的な物を目の前にして語ろうとしたのがアランの手法で[9]理性主義の立場から芸術、道徳、教育などの様々な問題を論じた[2]フランス文学者の桑原武夫は「アランの一生は優れた「教師」の一生であったと言えよう」と評している[10]。また、アランの弟子で同国出身の小説家、評論家であるアンドレ・モーロワ1949年にアランの伝記や教えをまとめた『アラン(Alain)』の中で、アランを「現代のソクラテス」と評している[11]。(Wikipediaより引用)

 

幸福論 アラン 訳白井健三郎 集英社文庫

 

読んでみると、アドラー心理学引き寄せの法則にも通じるところがあり、とても興味深いです。

 

成功したから満足しているのではない。満足していたからこそ成功したのだ。(P70)

 

「いま無いものは永久にない」岡本太郎の言葉にも似ているのではと思います。引き寄せの法則は「ゆるぎない確信」が必要だと言っています。確信したことが現実であり、現実になると。

 

アドラー心理学は、原因には言及しません。満足している原因は、成功したからだとはならない。

逆に言うと、自分が満足していないのは成功していないからだということになります。アドラー心理学は原因には言及しないので、今に満足していないのであれば、成功したからといって必ず満足するわけではない。成功したとしても不幸な人はまた、満足していない理由を探すのではないかということになります。

 

アドラーに言わせると「今に満足できないのであれば、永久に満足しない!」ということでしょうか。

 

成功するから幸せになるのではなく、幸せだから成功する。

 

もちろん、事実は変えられません。

 

しかし、○○だから不幸なのか、○○だけど頑張ろう!と考えるのは自分自身なのです。

 

そんなに人生甘くないとも思いますが、アランも岡本太郎も、アドラーも大戦で従軍したりと、今の私たちとは比べ物にならないくらいの厳しい時代を生きてきた人たちなのです。

その人たちが出した人生の真理です。真実なのでしょう。

 

もっと深く掘り下げて行きたいと思います。

 

ふつうの人ってなに?精神障害について考えてみよう

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今年度に入って精神障害をお持ちの方と付き合うことが多くなりました。

 

精神障害について調べるうちに宇都宮病院事件というものを知りました。

 

宇都宮病院事件(うつのみやびょういんじけん)とは、1983年昭和58年)に、栃木県宇都宮市にある精神科病院報徳会宇都宮病院で、看護職員らの暴行によって、患者2名が死亡した事件である。(Wikipediaより引用)

 

その流れで出合いました。

 

ルポ◇精神病棟 大熊一夫 朝日新聞社 

 

かなり衝撃的な内容で、精神障害とはなにかと考えさせられました。

 

このルポルタージュは、患者として「精神病院」に入り、そこで体験したこと、見聞きしたことを克明に書きつづったもので、その当時としては画期的なものでした。確かに30年以上前という昔の記事ですが、不幸なことに、ここに書かれていることは今でもほとんど現実は変わっていません。未だに日本では病者に対する隔離・収容政策が行われ、30万人以上もの人たちが「精神病院」に閉じこめられています。  信じられない方もおられるでしょうが、ここに書かれていることは、今でも現実のことです。また、電気ショック療法も復活してきています。変わったことと言えば、「適正手続き」と一見病院がきれいになったことぐらいで、入院患者に対する「医療」・「処遇」は今もほとんど同じです。ですから、この本は歴史的な記録などではなく、今の現実の「精神病院」の中の実態を知るために必要な本です。出版社にはこれからもこの本を絶版にしないようにお願いしたいです。  この本の中では、筆者が当時この記事を書いたときに非難されたことを、四つの例に分類して、それぞれに反論をしています。このような非難は今でもあります。その点についても参考になる本です。  この本は多くの人に読まれて欲しいと願っています。 (Amazon 商品の説明より)

 

 1981年発行の古い本ですが、聞く話ですが、精神病院はきれいにはなっているが、内実はあまり変わっていないとのことです。

 

この本では、精神病院に患者と「偽って」潜入取材するところから入ります。そして、精神病の「患者」と自らの違いについて考えます。

 

そもそもふつうってなに?

 

化学らしさには分類がつきものだ。精神病質も例外ではない。「これには十のタイプがある」とドイツの精神医学者クルト・シュナイダーは主張した。

①意思が弱く、誘惑されやすく、根気のない「意思欠如型」

②同情心や後悔、良心に欠け冷酷、残忍な「情性欠如型」

③信念が極めて強く、反対者に闘争的な態度をとる「狂信型」

④自分を実際以上にみせようと大げさに話したり、嘘をついたりする「自己顕示型」

⑤ちょっとしたことでカーッとなる「爆発型」

⑥落ち着きがなく軽はずみで、争いを起こしやすい「発揚型」

⑦気が変わりやすく周期的に不機嫌のとりこになる「気分易変型」

⑧人生に懐疑的で生きる喜びがもてない「抑鬱型」

⑨体の具合がいつもすぐれぬ「無力型」

⑩自信がなく、自体が順調に進まぬ状況や不幸な事件にあうと、かんぐりやすくなり、それがもとで殺人をおかすこともある「自信欠乏型」

(ルポ◇精神病棟 P219)

 

 

自分は①と⑦ですね。

 

そもそも、この分類、あてはめようとすればだれもがどれかしらにあてはまってしまいます。

 

何かしらの凶悪な事件が起こると、自分はそうなのですが、まず精神障害を持っているかを疑います。それは、そのような凶悪な事件を起こしているからには、なにかしらの障害があるに違いないと思うからです。いや、思いたいからです。「ふつう」の人は起こさない。起こすには理由がある。それは「精神障害」だからだと。それで自分自身の精神の安定を図るのです。

 

でもよく考えてみれば、たとえば、殺人だけみると、たった数百年前まで日本では日常的に戦争が起こっていたわけで、日本人はしょせんは首狩り一族です。普通に戦争をし、認められるために首を取り、主君に差し出す。女たちは首にお歯黒を塗り、高貴な人間の首にみせるために化粧をしていました。時代が変われば、戦争に慣れて、人を殺し、手柄をあげられる人が「良い人間」でした。今も一定数この社会には「暴力に向いた人」「戦争に向いた人」がいるはずなのです。その人達がすべて「精神障害」というわけではないでしょう。時代が代わっても人間の本質は変わらないと思います。

 

精神障害」と診断を受けている人も古代なら「シャーマン」などの仕事に就いて、尊敬を集めていたのです。

 

今、精神障害の方とお付き合いして思うこと。

 

精神障害の方も「ふつう」の人もあまり変わらない。紙一重の存在であること。

②継続した適切な支援があれば、犯罪を犯すリスクは減少するということ。逆に言うと適切な支援が不可欠であること。

 

 

精神障害についてもまったくの素人ですが、寄り添いというカタチで付き合っていければと思います。なにをどうするか、まだ支援する手段を持ち合わせていないのです。

 

これからも勉強を続けていきます。

 

素敵なリーダーっていったいどこにいるのよ?「アメリカ海軍に学ぶ最強のリーダー」

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昨年のNHK大河ドラマ真田丸」に出てきた伊達政宗

 

「独眼竜」の力強いイメージには程遠く

 

豊臣秀吉が天下を取ると「ひでよし様についていきます!ずんだもちをどうぞ!!」

 

徳川家康が天下を取ると「いえやす様についていきます!とよとみ滅ぼします!」

 

この態度に賛否両論あろうかとは思いますが、私は深い感銘を受けました。

 

そうだ、生き残るにはこれしかないと。

 

若い時は「義」に生き(ているように見え)、潔く死を選んだ真田幸村が大好きでしたが、大人になり、スレてしまうと、一概に良いとは言えないと思うのです。

 

真田丸でも最後までリーダー真田幸村に従った堀田作兵衛の一族が大阪の陣の後に信州上田にて処刑されてしまったと最近知り、暗い気持ちになるのです。

 

それでも死んでもついていきたいリーダーがいたという事実はとてもうらやましく思いますが、

 

この現代、素敵なリーダーっていったいどこにいるのよ。

 

 マイケル・アブラショフ アメリカ海軍に学ぶ「最強のリーダー」 三笠書房

 

前回の 

アメリカ海軍に学ぶ「最強チーム」の作り方

がとても面白かったので、つい買ってしまいました。

 

アメリカ海軍「最強の艦」のメソッドを公開! !

★前作『アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方』は
Amazon(Kindle本)で「第7位」を記録!

★アメリカ、日本のビジネスリーダーたちから
「これは、どんなビジネスの現場にも活かせる」と、絶賛の声多数。


アメリカ海軍一の「落ちこぼれ艦」といわれていた
ミサイル駆逐艦「ベンフォルド」。
その艦を率いることになった新米艦長が、みるみるうちに組織を立て直し、全米一とうた
われる、最高のチームをつくり上げた、感動の実話――

本書では、海軍を辞したのち、「リーダーシップ・コンサルタント」として
現場のビジネスリーダーとの対話を重ねた著者が、
ふたたび組織の本質に迫る。

全米のリーダーたちが絶賛する、部下を持つ人すべての必読書!!

◎舵をとれ。ただし航路は外れるな
◎人は命令では動かない
◎競争よりも連帯だ
◎「正直さ」を歓迎せよ
◎裁量を明確にし、完全に任せる
◎部下に敬意を払い、盛り立てよ
◎「完璧」を目指さなくていい
◎偉大な艦長はピンチのときに必ず艦橋にいる (Amazon 内容紹介より)

 

うちのボスはピンチの時は艦橋にいるかしら。ミスがあったらこちらが切り捨てられるのかしら。

 

自分の身に置き換えると悲しい気分になります。

 

そもそもこの本誰向けなんでしょうか。今からリーダーになる人向け?でもそんなにリーダーっていないような…そして日本のリーダーは本を読んでいる暇がないほど働いているような…

 

どちらかといえば、自分自身も出世が絶望的であり、かといってリーダーにもあまり恵まれていない人が留飲を下げる為に読んでいるような気もします。

 

正直、読後の爽快感は半端ないです。勧善懲悪の時代劇を見た後のようなスッキリした感じに包まれます。

 

リーダーはある程度人の道に外れていなければいいのではないかと思います。不正などしないで、誠実にやってさえもらっていれば、あとは下に仕えている自分自身がなりたい自分になるように努力するしかない。

 

だって理想のリーダーなんてそうそういないもの。今現在。

 

そして、理想のリーダーはなろうとしてなれるものではありません。誰もみな役職や立場に従っているように「見える」だけで心では従っていないことが往々にしてあります。

 

人が従うのはその人自身の魅力であり、人の心をつかんで離さないグリップ力だと思います。作者のマイケルさんもそもそもが相当魅力的な方なのでしょう。簡単に本を読んで手に入るようなテクニックではどうしようもない問題が多々あります。

 

尊敬と愛は強制することはできないとアドラー心理学も言っています。本当に大切なのは自分の人柄を育てることです。

 

…人柄ってどうやって育てるのだろう?