拝啓 こけつまろびつ様

あたりまえのことをもっともらしく

本でお金の問題は解消するのか?お金の話。

f:id:ohashikun:20170304102220j:plain

本でお金の悩みは解消するのでしょうか?

 

後輩から「このままの収入で大丈夫なのでしょうか?」と質問を受けてから、自分なりに本を読み、考えてみました。

 

いまの収入で余裕もあまりないのに、老後とかあるのかしら。

 

テレビでも、本でも年金破たん、老後の問題、若者の○○離れで物が売れなくて…等煽りますよね。それは不安にもなりますよ。

 

自己啓発」で一人だけで大金持ちになったとしても、社会全体が沈んでしまっていたらまったく意味はありません。サービスは低下するし、治安は悪化している。そんな世界でお金だけ抱えて生きるのは楽しくないはずです。

 

少ししかかじっていませんが、現時点での結論としては

 

  • 今、楽しいことをした方がいい。
  • 安いものより、欲しいものを買った方がいい。
  • お金を貯めるより、人間関係に使った方がいい。
  • 自分自身に投資した方が、見返りは大きい。
  • 我々に老後はない。働き続ける。そのために健康でなくてはならない。
  • 社会保障はあるので、なんとかなる。

 

といったところでしょうか。投資とかはよくわかりませんでした。

 

 

アドラー心理学にも通じる「大切なのは今、ここ!」ということでしょうか。未来と言ってもこの瞬間の連続体でしかありません。この瞬間を精一杯生きること、共同体のために力を尽くすこと。結果は…まあ、なんとかついてくるということで。

 

 

参考文献

・年収300万~700万 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話 佐藤治彦

・マンガでわかる!お金の基本 人生を変える8つの授業 出口治明

 

自己啓発本は毒か?「自己啓発病」社会

f:id:ohashikun:20170223222141j:plain

・「スキルアップ」という病に冒される日本人「自己啓発病」社会 宮崎学

 

嫌われる勇気、人を動かす、7つの習慣、夢をかなえるゾウ等々自己啓発本が大好きな自分のバランスを取るために読んだ本が「「自己啓発病」社会」です。

 

 「失われた20年」と軌を一にするように、日本人の間で自己啓発ブームが巻き起こった。合言葉は「セルフヘルプ」、「スキルアップ」、「夢をかなえる」…。このブームを支えたのが『自助論』という翻訳書だ。彼ら自己啓発に励む日本人は、同書をバイブルとして崇め立てた。だが、そのバイブルは、じつは抄訳であり、原著(完全訳)の持つ精神を損ない、たんなる成功のためのハウツー集になっていることに気づく人は少ない。日本人は、いわば「ゆがめられた自助」を盲信してきたのだ。自己啓発ブームの結果、格差は拡大し、「あきらめ感」が蔓延した。現代日本の社会病理を徹底的に解剖する。 (「BOOK」データーベースより)

 

バブルのころまでは、日本の企業は終身雇用制を持つ共同体であり、企業間にも談合性など、相互扶助的な共同体がありました。

しかし、これらを否定したのが、小泉内閣。以来「自助」や「自己責任」という考えが支配的になり、福祉政策が縮小され、協同組合や各種の相互扶助システムが解体され、個人は切り離され無力になり、私は自己啓発本を読むことに熱心になっているのでした⇐今ここ

 

かなり耳も痛い内容です。

現在のテレビで溢れている「日本人はすごい!日本人万歳!」といった内容の番組も国民の無力感とバラバラになってしまった共同体感を繋ぎとめるために作られているような気がしています。

 

自己啓発本で現状の厳しさから目をそらし、自分は本当は成功すべき人間なのだと自分を慰めている感覚。まさに「病」ですね。

 

個人的な意見としては、これからの数十年はこのまま働き続けても、明らかに現在の国民の大半は現在の生活を維持することはできないことは明白なので、最終的に作者が言うように「相互扶助」の社会になっていくものと思われるのですが…

 

その時、我々は自分の弱さを認めて、心を開いて、助け合うことが出来るのでしょうか。

 

 

あ、自分は「引き寄せの法則」をあきらめていません。

 

宇宙に向かって「86(自動車)」がありまーーーーす!!

 

 

 

 

 

 

どっちが幸せになるの?「自助論」vsホリエモン

f:id:ohashikun:20170227211136j:plain

 スマイルズが「自助論」で言っていることと、堀江貴文さんの主張を比べてみて、「幸せ」になれる方法を探っていきます。

 

堀江貴文さんの主張は一貫しています。「好きなことで生きていくこと」です。

 

本当に大切なのは、好きなことで生きていくことだ。好きなことをしていれば、人は幸せでいられる。私の知っている好きなこと/楽しめることに邁進している人も、皆一様に幸せそうな生活を過ごしている。

夢を叶えられる人間は一握りだと、挑戦することを最初から諦めてしまってはいけない。現代は技術革新により旧態依然の成功とは違うカタチの成功が誕生し、それに伴い新しい働き方が増え続けてきている。

堀江貴文 堀江貴文という生き方)

 

堀江貴文さんには影響を受けました。なによりこのブログに挑戦しようと思ったのも、「ネットを利用しての成功」というモデルを試したかったからですから。成功するのかはわかりませんが…

同じ仕事に15年以上噛り付いている身としては、堀江さんの「ひとつの仕事にこだわって、何年も続けることの意味が、まったくわからない」という意見が身に沁みます。こちらとしてもなんで続けているのかよくわからない。

 

 

自助論での人生の成功は、仕事で汗をかいて「人格者になること」です。

 

真の人格者は、人一倍の誠実さを身につけている。というのも、誠実こそが人生の栄冠であり、世の中における正義もそこから生まれるということを、はっきり理解しているからだ。チェスタフィールドは「君子の成功は誠実さによって築かれる」とまで断言している。(自助論 p287)

 

人格がどれだけ大切かは、私のような人間でも日々の生活からも実感します。会議などでは「なにを言ったのか」より「誰が言ったのか」がとても重要です。人格が伴っていないと「自分が出来ていないのに偉そうに…」と思われるのがオチです。

 

「自助論」は目次だけでも意識が高い!エクスクラメーションマークの乱立です。

 

1章 人生は自分の手でしか開けない!

2章 雨霜に打たれてこそ若芽は強く伸びる!

3章 人生の転機を見抜く才覚、生かす才覚

4章 向上意欲の前にカベはない!

5章 自分の使命に燃えて生きる!

6章 「実務能力」のない者に成功者なし

7章 楽をするには汗をかけ!

8章 最高の知的素養は一日の仕事から生まれる

9章 人生の師・人生の友・人生の書

10章 人格は一生通用する唯一の宝だ!

 

中堅職員のリーダー研修とかで暗唱されてそうな文言の数々。

 

「自助論」は意識は高いのですが、そもそもスマイルズさんが読んでほしい層は読んでいる暇もなく、一生懸命働いています。死ぬ思いをして働いているフランチャイズチェーンのコンビニオーナーが仕事の合間に読んで士気を高めているとは思えません。自分のような「自称意識高い系」が読んで納得して終わるという矛盾を生んでいます。

 

「自助論」とホリエモン、どちらが幸せになる思想なのでしょうか。

 

堀江さんは、一般に言われているほどお金に固執している(?)訳ではなく、知れば知るほどストイックな生き方をしています。「好きなことをしろ」と言ってはいますが、中途半端なものではなく、「遊びつくせ」と言っています。これはやろうとすると難しいことで、家族を持っているとなかなか実現は遠いです。堀江さんにしてみたら「言い訳」に過ぎないのかもしれませんが。

 

自助論も書かれてから150年、ロボットが単純な作業を行ってくれるこの時代に、ただ愚直に仕事を一生懸命行っても道が開ける訳ではないのでないか等、時代にそぐわないところもあると思っています。

 

自分としての現在の結論は、自分への投資が幸せに繋がるのでないかということです。お金に固執することではなく、人との付き合いを大切にする。好きな場所に出かける。好きな本を「買って」読む。

 

堀江さんの好きなことをするということと、自助論の自己研鑽。

 

どちらが正しいという訳ではなく、良いところを生活に活かしていければと思っています。

 

 

 

 

自分は自分自身の努力で助けろ!「自助論」

f:id:ohashikun:20170225221959j:plain

スマイルズの世界的名著 自助論 S.スマイルズ著 竹内均

 

人生最高の目的は、人格を強く鍛え上げ、可能な限り心身を発展向上させていくことである。これこそ唯一の目標であり、それ以外のものはこのための手段に過ぎない、最高の快楽や富、権力、地位、名誉や名声を得たとしても、それは人生における最大の成功ではない。むしろ、最高の人間性を獲得し、他人の役に立つ仕事に打ち込み、人間としての義務を果たしていくことこそ、いちばん立派な生き方なのだ。(本文194p)

 

意識高い!!

 

恥ずかしながら、最近まで「自助論」について知りませんでした。読むと自己啓発本極まれりといった感じで、この一冊読んでおけば他の自己啓発本は読まなくてもいいのではないかと思うほどでした。

本書では、自分で自分を助けようとする精神をもって骨身を惜しまず学び働くことが、夢を叶えるために最も必要だと説いています。

 

宇宙に向かって「年収が3000万になりました!」と引き寄せを行っている自分が恥ずかしくなってきます。

 

社会的な問題を「自己責任」と捉える今の時代に合っているといえばそうなのですが、自分なりに考えてみました。

 

書かれてから150年の本書は今の時代にそぐわないのではないかと

 

  • コンピューター、インターネットの発達
  • 人口減、経済の低迷
  • 人間の情報処理能力の限界
  • 情報弱者の誕生

 

【コンピューター、インターネットの発達】

現代では、コンピューターが発達し、単純作業はすべて機械が行ってくれる世界がすぐそこまで来ています。また、インターネットの発達で世の中は凄まじい勢いで変化しています。一つのことに打ち込むことは良いことですが、堀江貴文が寿司屋の修行のことを酷評した一件がありましたが、一つのことを何年も修行することの意味は薄れています。

 

【人口減、経済の低迷】

後輩の男の子に「このままの給料でこれからやっていけるのでしょうか」と相談を受けて答えに窮したことがありました。皆真面目に努力しています。必死になって働いています。しかし、給料は上がりません。未来に希望が持てません。超高齢化社会、経済の低迷、これから来るであろう天災。個人の努力だけでなんとかなる社会では無くなっているのではという実感があります。「絶えまぬ努力のおかげであなたの人間性が上がっているよ」といったところで、おなかはいっぱいになりません。

 

【人間の情報処理能力の限界】

江戸時代に比べると現代の人間は何千倍だか何万倍の情報を処理しているということです。大量の情報の中で、やりたいことを自由に選べるということは良いことですが、人間の処理能力の限界を超えているのではないでしょうか。

また、150年前と違って情報が多すぎることで「自分はなにものであるか」と規定することが難しくなっていると感じています。

 

情報弱者の誕生】

本書では貧乏からのし上がった人たちの事例が多く書かれていますが、現代では、お金だけの問題ではなく、お金が無いことで情報を取れなくなってしまう「情報弱者」を生み出します。インターネットなどに繋がれない人は情報を取ることが難しくなり、努力だけでは成功できにくい世の中になっています。

 

 

確かに最終的に人間の魅力は「人格」だと思っていますので、読んでおくべき本ではあると思います。

読んだ後に万能感が湧いてきます。

 

どんな仕事でも、有能な人間になるには次の3つが欠かせない。それは天性と勉強、行動力だ」という格言があるが、ビジネスの世界では、頭を使い、情熱をもって実践していくことが成功の秘訣だ。どんなにありきたりでつまらないと思われることでも、決められた仕事をきちんとこなしていけば、残りの人生はその分だけいっそう素晴らしいものになる。

サミュエル・スマイルズ 

 

…ホントかな。

 

努力している人が救われる世の中になることを切に願います

f:id:ohashikun:20170225221936j:plain

「夢をかなえるゾウ」で夢を叶えることができるのか。

f:id:ohashikun:20170223231858j:plain

 

 主人公はどこにでもいる普通のサラリーマン。彼はこれまでにも自己啓発の本を読んだり、自らを変えようとしていたが、三日坊主の性格が災いして失敗し続けてきた。そして、会社の先輩の友人・カワシマ(実際には名刺交換しただけ)が開いたパーティーに出席した彼は、そこで有名人やアイドルの友達が談笑しているのを目の当たりにし、自分の住んでいる世界との差を痛感する。その夜、彼は泥酔したままインド旅行で買った置き物に「人生を変えたい」と泣き叫ぶと、次の朝、枕元に関西弁を話す謎の生物が。それは置き物から化けて出てきた神様・ガネーシャであった。主人公はガネーシャに振り回されながらも、夢を成すためにガネーシャの課題を行うことになる。(Wikipediaより引用)

 

「夢をかなえるゾウ」ブームに乗って読みました。トイレに課題を貼って読んでいた時期もありました。嗚呼、恥ずかしい。

 

ガネーシャの課題】

・靴をみがく

・コンビニでおつりを募金する。

・食事を腹八分におさえる。

・人が欲しがっているものを先取りする。

・会った人を笑わせる。

・トイレ掃除をする。

・まっすぐ帰宅する。

・その日頑張れた自分をホメる。

・一日なにかやめてみる。

・決めたことを続けるための環境を作る。

・毎朝、全身鏡を見て身なりを整える。

・自分が一番得意なことを人に聞く。

・自分の苦手なことを人に聞く。

・夢を楽しく想像する。

・運が良いと口に出して言う。

・ただでもらう。

・明日の準備をする。

・身近にいる一番大切な人を喜ばせる。

・誰か一人のいいところを見つけてホメる。

・人の長所を盗む。

・求人情報誌を見る。

・お参りに行く。

・人気店に入り、人気の理由を観察する。

・プレゼントをして驚かせる。

・やらずに後悔していることを今日から始める。

・サービスとして夢を語る。

・人の成功をサポートする。

・応募する。

・毎日感謝する。

 

「成功者」はこのような生き方をしてきたので、その生き方をなぞれば成功するでしょうという考え方です。そもそも「成功した方が○○を行っていた」ということと「○○を行えば必ず成功する」ということは簡単に考えればまったく別物だと気付くでしょう。

 

私も船瀬俊介著 「できる男は超少食-空腹こそ活力の源!」という本に出合って衝撃を受けてから、まったく食事を取っていません。たいへんおなかがすいてきましたが、かなりできる男になってきたと感じています。

 

ガネーシャの課題の大半は「常識」の範囲内であり、昔だったらおじいちゃんとか人生の先輩に教わっていた人生訓だったりしたのでしょう。なにかこの本から日本の昔ながらの共同体の崩壊を見る気がして少し悲しい気分になります。

 

本自体はとても楽しく、タメになると思います。そもそも、「課題」は人生にとって有意義なものであり、継続すると価値が出てくるものでしょう。

愛と勇気だけが友達さ アドラー心理学とアンパンマン

 

f:id:ohashikun:20170223224620j:plain

 

 

アンパンマンのマーチ

作詞 やなせたかし 作曲 三木たかし

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも

何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ!
今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君は行くんだ微笑んで。

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも。

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

何が君の幸せ 何をして喜ぶ
解らないまま終わる そんなのは嫌だ!

忘れないで夢を 零さないで涙
だから君は飛ぶんだ何処までも

そうだ!恐れないでみんなの為に
愛と勇気だけが友達さ

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだ微笑んで

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえどんな敵が相手でも

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

 

 

アンパンマンアドラー心理学の共通点について考えてみました。

 

アドラー心理学の概要

・原因論ではなく目的論

・感情にも「目的」がある。

・劣等感は良いこと。

・すべての人間は対等である。

・人は共同体の中で自分の存在価値を感じ続けるために生きている。

・課題は分離せよ。

・誰に嫌われてもいいので、「人のためになる」と信じることをする。

・大切なのは今ここ。

 

原因論ではなく目的論

アンパンマンが、悪いことをするばいきんまんを「なんでこんなことをするんだ」と小一時間問い詰めているといったジメジメした場面を見たことがありません。

 

感情にも目的がある。

アンパンマンが怒りに任せてばいきんまんを殴ったりしたことはありません。おそらく「アンガーマネジメント」が出来ている状況にあると思われます。

 

劣等感はいいこと。

アンパンマンは欠点が多いヒーローです。水をかけられただけで「顔が歪んで力がでない」とへたり込みます。その後、対策を打っている場面を見たことがないのですが、自分の欠点を受容していると考えられます。

 

すべての人間は対等である。 

 アンパンマンには様々な身分の方が出てきますが、アンパンマンが身分の高い人に必要以上におもねったり、チーズに上から目線で声をかけたりはしていません。

 

人は共同体の中で自分の存在価値を感じ続けるために生きている。

アンパンマンは誰に頼まれるわけでもなく、おそらく給料がでていない状態で「これからパトロールに行ってきます」と出かけていきます。恐ろしく多い崖からの転落事故にも「偶然」遭遇し、人々の命を助けています。共同体の中での自分の位置づけがはっきりしています。

 

 課題は分離せよ。

 アンパンマンばいきんまんに対して「僕はあなたのために言っているんだが、もう悪事はやめないか」とばいきんまんの課題に対して踏み込んでいる場面はありません。あくまでもばいきんまんの悪事の被害が他におよばないように対処しているだけに思えます。

 

 誰に嫌われてもいいので、「人のためになる」と信じることをする。

 ばいきんまんの被害は深刻なものがあります。人々は巨大なロボットに追い掛け回されたり、町を破壊されたりします。しかし、アンパンマンバイキンマンのアジトを直接急襲して問題解決を図ったりはしません。かばおくんたちにばいきんまんとの癒着が疑われている可能性もありますが、あくまでも自分のスタンスで人助けをしています。

 

 大切なのは今ここ

 アンパンマンは弱点の多いヒーローですが、劣等コンプレックスにまみれて行動しなかったり、自分は成功していると現在の立場に胡坐をかいて前進しないということはありません。あくまでも「この瞬間」に全力を尽くしています。

 

歌詞の中の「愛と勇気」がなによりアドラー心理学を表しています。

 

おなかがすいている人に自分の頭を分け与え、自分の痛みを顧みず人々に尽くすということが自身の幸福に繋がっていく。

 

結果、アンパンマンアドラー心理学のいうところの「幸せ」の体現者だということが言えます。いかがでしょうか。

 

上記のアンパンマンのマーチですが、深い意味があります。

 

特攻隊として飛び立った彼は
自分が二度と母国の地を
踏むことは無いと知り
胸の痛みを感じつつも
生きている喜びを感じる。

涙をこぼすことなく
恐れることなく彼は飛んだ。

みんなの夢を守るために。

戦いに行くのは自分一人だけでいい。

愛と勇気だけを連れて行くから。

幸せとは何か 
何のために生きるのか
その答えを知らずに生きるのは嫌だ。

時は過ぎ

彼は微笑みながら
特攻隊としての任務をこなした。

まるで光る星が消え行くように。

彼は微笑みながら飛んだ。

みんなの夢を守るため。

 

アンパンマンの原作者、やなせたかしさんの弟さんは

太平洋戦争の際に特攻隊として生涯を閉じています。

 

第2次大戦時、アドラーの弟子たちもほとんどがユダヤ人だったため、多くが強制収容所で命を落としています。

 

「愛と勇気」と「幸せ」の意味について考えさせられます。

 

 

 

アドラー心理学と勇気づけ

f:id:ohashikun:20170220230245j:plain

昨日、長男と買い物に行った際、駐車場から店内に入る横断歩道で中高年の男性が 誘導を行っていたのですが、私たちの先を歩いていた方が誘導が間に合わず、渡ってしまうことがありました。それを見た中高年の男性が

 

「なんだ、ふざけんじゃねぇぞ!!」等のことを叫び、その後もブツブツと言っていました。

 

アドラー心理学ではその方のことを「勇気が足りない人」と言うでしょうか。

 

勇気が足りないとはどのようなことでしょうか。

 

勇気がない人(自己受容していない人)

□自分が自分の味方となりにくい

□自分自身が無力だと感じている

□リスクを冒すことに消極的

□自立心に欠け依存的

□自分の欠点や弱さを人のせいにする

□自分の感情をコントロールできない

□失敗や挫折を致命的と考える

□将来について悲観的

□自分と他者の違いを恐れる

□他者との関係が競争的、あるいは回避的

(岩井俊憲 勇気づけの心理学より)

 

自分も「環境のせいにして」不愉快になるタイプの人間です。上記のチェックリストに当てはまることがあり、少し悲しい気分になります。

 

近所のスーパーで籠やカートを片づけたりしている中高年の方はいつも笑顔で、気さくに話しかけてくれたりと、働いていることが楽しそうでいつも元気をもらいます。

 

その方を見ると、自分自身は仕事に対して真摯に向き合っているのかと厳しく問われている気分になります。

 

面と向かって話したりしていない関係でも、人生に影響を与え合っているということを再確認しました。自分も周りに良い影響が与えられる人物になりたいと心から思います。